Photo: Bernie Ng

Photo: Bernie Ng

Bunny

ダニエル・コック/ディスコダニー(シンガポール) & ルーク・ジョージ(メルボルン)

BankART Studio NYK 3F 3C gallery
*公演会場がBankART Studio NYK kawamata hallから変更となりました
2.10 Wed19:00
2.11 Thu16:00
プロフェッショナル¥1,000
オーディエンス¥2,000
プロフェッショナル(要TPAM参加登録) オーディエンス
チケット予約

上演時間 約150分(※入退場自由)

言語:なし

出演:ダニエル・コック、ルーク・ジョージ
ドラマトゥルク:タン・フクエン
照明デザイン:Matthew Adey / House of Vnholy
技術・舞台監督:イアン・タン
プロデューサー:タン・フクエン、Alison Halit
共同製作:ザ・サブステーション(シンガポール)、キャンベルタウン・アーツ・センター(シドニー)
後援:オーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツ、アブロンアーツセンター(ニューヨーク)、The Playking Foundation(オーストラリア)、シンガポール国際基金(シンガポール)、タンツファブリック(ベルリン)
助成:ナショナル・アーツ・カウンシル シンガポール

ダニエル・コックとルーク・ジョージの二人によるパフォーマンス・インスタレーション。相手との共通性に気づき、緊張をゆるませ、人と共にいることへの欲望を解き放つために、コックとジョージはマクラメ編みや船員結びや中国結びによって、ロープで拘束し、集団でいることの相互的な体験を作り出そうと考えた。〈Bunny〉とは縄で拘束された人を意味する隠語である。この作品は、「(劇場にいる)みんなが〈Bunny〉になったとしたらどうなるだろうか」という興味から作られている。

ダニエル・コック/ディスコダニー

インディペンデントに活動する振付家。劇場における「観客性」と「関係性」の探究を作品のテーマとしている。2005年から2010年までザ・サブステーション(シンガポール)のアソシエイトアーティストを務めた。2008年にナショナル・アーツ・カウンシル(シンガポール)からヤングアーティスト賞を受賞。

2009年にシンガポール・アーツ・フェスティバルに委嘱されて制作した『Q&A』はエジンバラ、リスボン、香港、ベルリン、ウィーン、バンコク、横浜、ソウル、モスクワをツアー。2011年の『ゲイ・ロメオ』は、ヨーロッパのダンスネットワークであるエアロウェーブス(Aerowaves)の「Priority Company」に選出され、これまでベルリン、東京、リュブリャナ、モスクワ、ブリュージュ、シンガポールで上演されている。また、nadine(ブリュッセル)、ワークスペースブリュッセル(同)、パクト・ツォルフェライン(エッセン)の支援のもとに制作した『Cheerleader of Europe(ヨーロッパのチアリーダー)』(2014)は、チューリヒ、ブリュッセル、ベルリン、シドニー、ボボディウラソ(ブルキナファソ)で上演。さらに同作品はウィーンのインプルスタンツ・フェスティバルの若手振付家を紹介するプログラム[8:Tension] に選ばれ、参加した。そして、2015年の3月に初演された最新作『PIIGS(ピーグス:欧州重債務国)』は、Nationales Performance Netz(ドイツ)、マキシム・ゴーリキ劇場、さらにEUの文化プログラム〈Life Long Burning〉の支援を受けたワークスペースブリュッセルの三者との共同制作によるチアリーディングのチームを組むパフォーマンスである。

ポールダンサーとしても意欲的な彼は、2012年のSGポールチャレンジで勝利し、2013年のポールダンス世界選手権でシンガポール代表として決勝に残った。そして、ベルリンの「Tanz Im August」フェスティバルのプロジェクト『X-コレオグラファー(X-Choreografen)』に参加した際には、ポールダンスをもとにしたコンテンポラリー作品を発表している。また、2014年にはエスプラネード(シンガポール)、コバルト・ワークス(ベルギー)、ゲーテ・インスティチュートとの共同制作によって、アルコ・レンツ(ベルギー)及びアイサ・ホクソン(フィリピン)とコラボレーションをおこない、ペアのポールダンスによる作品を生み出している。

ダニエル・コック

Photo: Bernie Ng

ルーク・ジョージ

受賞歴多数の振付家、パフォーマー。タスマニアで育ち、現在はメルボルンを拠点にしている。メルボルン、シドニー、シンガポール、パリ、ニューヨークなどでおこなわれているアーティスト・イン・レジデンスやコラボレーションやパフォーマンスを通して、国内外のアーティストや観客と交流し、インターカルチュラルな実践もおこなっている。

そして彼は新しいパフォーマンス作品を実験的な創作過程から生み出していく。パフォーマーと観客との間に新たな親密性と関係性を探ろうと、大胆な試みをおこない、時々変わった手法を用いることもある。世界の中で人々と一緒に存在するとはどういうことなのかについて、思考や行動を促すために、あえて創作手段として分断状態をつくったりもする。なお、彼は単独パフォーマンスも他のアーティストとのコラボレーションも両方おこなう。

作品はオーストラリア国内で広く発表され(ダンス・マッシブ、ダンスハウス、アーツ・ハウス、ネクスト・ウェーブ・フェスティバル、パース現代美術館、キャンベルタウン・アーツ・センター)、国外ではフランス(ランコントル・コレグラフィック・アンテルナショナル[セーヌ・サン・ドニ県]、フェスティバル・アールダンテ[パリ・バンブ劇場]、Festival Parallèle[マルセイユ])、ノルウェー(Oktoberdansフェスティバル[ベルゲン・BIT Teatergarasjen]、Sandnes Kulturhus[サンドネス])、オランダ(ノールデルゾン・パフォーミング・アーツ・フェスティバル[グローニンゲン])、日本(神楽坂ディ・プラッツ[東京])、米国(チョコレート・ファクトリー・シアター[ニューヨーク]、タイムベースド・アート・フェスティバル[ポートランド])などの場所やフェスティバルで発表されている。

ルーク・ジョージ

Photo: Bernie Ng