採録:《連続セッション:アジアにおけるコプロダクション》セッションⅣ:アーティストからの視点〜TPAMコプロダクション参加アーティストによるトーク

Intro

プロデューサーの視点からのセッションに続き、アーティストの視点からアジアの共同製作=コプロダクションを考えるセッションを開催しました。スピーカーにはTPAMが初めて参画した共同製作『Dancing with Death』『Baling』のピチェ・クランチェンとマーク・テを迎え、それぞれの作品創作プロセスを手がかりに、コプロダクションの利点や課題について議論。以下は、2016年2月12日(金)にBankART Studio NYK 2Fで行なわれたこのディスカッションの採録です。

《連続セッション:アジアにおけるコプロダクション》 セッションⅣ:アーティストからの視点〜TPAMコプロダクション参加アーティストによるトーク

 

スピーカー

ピチェ・クランチェン

伝統の持つ精神を心にとどめつつ、タイの古典舞踊の身体言語を現代の感性へとつなげ、新たな可能性を見出そうとしている。16歳の時、タイ古典仮面舞踊劇コーンの第一人者チャイヨット・クンマネーのもとでコーンの訓練を開始。バンコクのチュラロンコン大学で美術・応用美術の学士号を取得した後は、ダンサー及び振付家として舞台芸術を探究してきた。北米、アジア、ヨーロッパの各地でインターカルチュラルな舞台芸術プロジェクトに参加。ヨーロッパ文化財団から「文化的多様性のためのマルフリート王女賞」(2008)、フランス政府から芸術文化勲章シュバリエ章(2012)、アジアン・カルチュラル・カウンシルからジョン・D・ロックフェラー三世賞(2014)を受けるなど栄誉ある世界的な賞を多く受賞している。

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マーク・テ

演出家、キュレーター、研究者。さまざまなプロジェクトを通して、特に歴史、記憶、都市文脈といった問題を考えてきた。そのコラボレーション・プロジェクトは主にパフォーマンスや教育活動の形で実践されるが、展覧会やニューメディア、執筆活動、アート・インターベンションといった形態をとることもある。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジで芸術政治学の修士課程を修了し、現在はマレーシアのサンウェイ大学パフォーマンス・メディア科で教えている。マレーシアを拠点に活動するアーティストやアクティビストやプロデューサーたちの共同体「ファイブ・アーツ・センター」のメンバー。

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モデレーター

キーホン・ロー
(香港・西九文化区 芸術発展部門[演劇] 統括者)

香港・西九文化区の芸術発展部門(演劇)の統括者。2009年から12年までシンガポール・アーツ・フェスティバルの芸術監督及びジェネラル・マネージャーを務めた。それ以前はシンガポール・ビエンナーレの初代ジェネラル・マネージャーとして、2006年の第1回からシンガポール最大の現代美術の国際的プラットフォームへと成長させた。

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