José Maceda, Cassettes 100, 1971, Photo by Nathaniel Gutierrez, Courtesy of UP Center for Ethnomusicology and Ringo Bunoan

TPAM – 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019では、キュレーター恩田晃が、フィリピンの作曲家ホセ・マセダ(1917 – 2004)の極めてユニークな作品群を紹介します。「アジアの音楽」の独自性に基づいた新たなる音楽表現の確立を目指したマセダの作品群の中でも、上演の難しさから、滅多に演奏されることのない『カセット100』の貴重なパフォーマンスに、演奏者として是非ご参加ください。

『カセット100』(Cassettes 100)とは?

1971年、マニラのフィリピン文化センターのロビーで初演された作曲家ホセ・マセダのマルチメディア・パフォーマンス作品。カセットプレーヤー(近年はMP3プレーヤーで代用)を手に、100人の参加者がシンプルな振り付けをもとに、民族楽器の演奏や人の声が録音されたテープを再生しながら空間の中を回遊する。 辺境に追いやられた民衆の生活に基づく精神・信仰・儀式世界の現代空間への介入を試みたマセダの代表作。音楽の知識の有無に関わらず、誰でも参加できる。

※カセット/MP3プレーヤーはTPAMが用意します。

参加条件

• 15歳以上の方。
• 楽器経験不問。
• 下記のリハーサルと上演に参加いただける方。
(10日は必須、9日も参加できる方を優先させていただきます)

スケジュール

2019年2月9日(土)
• リハーサル 14:00 – 20:00

2月10日(日)
• リハーサル 13:00 – 18:00
• 本番 18:30/19:30開演(2回公演、各回30分)

参加特典

1)下記の関連コンサートを2,000円でご覧いただけます(完売の場合はご容赦ください)。

『5台のピアノのための音楽』(1993)
『2台のピアノと4本の管楽器』(1996)
作曲:ホセ・マセダ
指揮:ジョセフィーノ・チノ・トレド
演奏:高橋アキ、高橋悠治、寺嶋陸也、入川舜、佐藤祐介(以上ピアノ)、田中香織(クラリネット)、笹崎雅通(バスーン)、有馬純晴(ホルン)、村田厚生(トロンボーン)
日時:2月11日(月・祝)18:00
会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホール
料金:一般4,000円/TPAM参加登録者2,000円

2)オリジナルTシャツをプレゼント(上演で使用します)。

交通費

参加日数・お住まいの地域に関わらず、一律で1,000円支給とさせていただきます。

締切

2019年1月31日(木)
※定員になり次第締切とさせていただきます。

参加方法

下記フォームよりご登録ください!
https://55auto.biz/parc/touroku/cassettes100.htm

 

公演情報

 

José Maceda, Cassettes 100, 1971, Photo by Nathaniel Gutierrez, Courtesy of UP Center for Ethnomusicology and Ringo Bunoan

TPAM2019 恩田晃ディレクション
『カセット100』(1971)

作曲:ホセ・マセダ
振付・演出:東野祥子 & カジワラトシオ(ANTIBODIES Collective)
日時:2019年2月10日(日)18:30/19:30開演(2回公演、各回30分)
会場:KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム
入場無料

 

プロフィール

 

Courtesy of UP Center for Ethnomusicology

ホセ・マセダ(José Maceda, 1917 – 2004)
マニラ生まれ。1937−41年にパリのエコールノルマル音楽院で学び、卓越した技術を誇るピアノ奏者として頭角を表す。その後、1953年からはフィリピンのみならず東南アジアと東アジアでの民族音楽に関する詳細な調査を行い、50歳近くになってから作曲活動を開始。100台のカセット、20のラジオ局、果ては屋外での数千人の参加者のための儀式的なパフォーマンスなどフィリピンのみならず東南アジア全域の民族音楽のフィールドワークと西洋の前衛音楽を組み合わせた特異な作曲作品群を残す。半世紀以上に渡る活動は、フィールド・レコーディングの音源や解説、作曲作品の楽譜など、膨大な量の記録資料としてマニラのフィリピン大学の民族音楽学研究所に所蔵されている。著書に『ドローンとメロディー: 東南アジアの音楽思想』高橋悠治編・訳(1989)等。

 

東野祥子
1990年代後半より舞台芸術から音楽、クラブカルチャーまで様々なシーンにて作品を発表。2000〜14年「Dance Company BABY-Q」を主宰。2015年に「ANTIBODIES Collective」をカジワラトシオと結成。国内外の劇場やフェスティバルでの公演は55都市を超える。また、ダンサー育成のワークショップや学校へのアウトリーチ、ダンサーとしての音楽家や映像作家との即興パフォーマンスにも定評がある。トヨタ コレオグラフィーアワード、横浜ダンスコレクションなどで受賞。2016年よりセゾン文化財団シニアフェロー。全日本ダンストラック協会会長。

 

カジワラトシオ
1990年代初頭にニューヨークでターンテーブルやテープを駆使した即興パフォーマンスを始め、クリスチャン・マークレーとトリオを結成し世界各地をツアー。また、13年間に渡りニューヨークの老舗中古レコード店に勤務し、自主企画レーベル/パフォーマンス・シリーズ「Phonomena」などを通して埋没した歴史的音源の発掘や再評価の運動にも貢献。現在は京都を拠点に「ANTIBODIES Collective」を結成、コラボレーションによる総合的な創作、その社会的な役割と可能性を探求。2016年には中古アナログ専門店「ヒト族レコード」を開店。即興演奏家、DJとしても活動している。

 

Photo by Yoshinori Inoue

ANTIBODIES Collective(アンチボディズ・コレクティヴ)
芸術と生活、記憶と歴史、そして個人と社会の新しい関係性を探求する様々な分野のスペシャリストたちの集合体として、音楽家/演出家のカジワラトシオと舞踊家/振付家の東野祥子によって2015年に結成、以来パフォーマンスやワークショップを国内外で展開。様々な鍛錬や境界がダイナミックに関わり合うコラボレーションの形態を発展させていくための環境を創り出し、そこに蓄積された体験をパフォーマンス・イベントの主催、コミュニティ・ワークショップやアウトリーチ活動へと結びつけることで、舞台芸術やパフォーマンス・アートに関わる様々な人材とその叡智を市民社会や教育、福祉の現場へと接続することを目指している。www.antibo.org

 

Photo by Brian Whar

恩田晃
サウンドアーティスト/キュレーター。日本生まれ、ニューヨーク在住。30年間に渡って録り溜めたフィールド・レコーディングを用いた『カセット・メモリーズ』のプロジェクトで知られる。キュレーターとして、過去数年TPAMに関わる。吉増剛造、鈴木昭男、大友良英ら、多数のアーティストのパフォーマンスや展覧会を世界中で企画してきた。

 

この企画はフィリピン大学民族音楽学研究所とのパートナーシップによって実現しました。

※TPAM2019の他のプログラムは11月19日(月)に発表します。