(Off) Stage / Masterclass

Photo: Choengjin Keem

(Off) Stage / Masterclass

1940年代末に始まったヨソン・グック(女性国劇)は、韓国の伝統的オペラの一種で、1950年代に全盛期を迎え、60年代に衰退しました。唱いと舞を通して、よく知られた神話や小説を翻案し、韓国の伝統音楽パンソリをベースに演じるジャンルです。ヨソン・グックは明らかに、登場人物に制度的なジェンダーを当てはめ、典型的なメロドラマを用いますが、それを決定的かつユニークなやり方で転倒する形式を持っています。全ての登場人物を女性だけが演じるのです。チョン・ウニョンは主に映像作品のため、この5年間ヨソン・グックのリサーチとドキュメントに取り組んでおり、今回はその成果を、2人の重要なグック役者チョ・ヨンスクとイ・ドゥンウを招いて舞台作品として発表します。

出演:チョ・ヨンスク、イ・ドゥンウ、イ・ゲスン、キム・ヨンソク
演奏:チョ・サンミン(太鼓)、ハン・チャンヒ(大笒/テグム)、ソン・ハニョルム(牙箏/アジェン)
演出:チョン・ウニョン
演出助手:イ・ヒイン、キム・ボキョン
プロデューサー:キム・ヒョンジン
制作:韓国工芸・デザイン文化振興院(2012)、フェスティバル・ボム(2013)

主催:PARC – 国際舞台芸術交流センター
共催:横浜アーツフェスティバル実行委員会
字幕助成:LTI Korea

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チョン・ウニョン

ソウル・梨花女子大学造形芸術学部、修士課程で絵画を専攻。英国・リーズ大学にて「ヴィジュアル・アーツにおけるフェミニズム理論と実践」の研究で修士号取得。無名の個人の情動がいかに世界の事象と結びつくか、いかにそうした結びつきが抵抗・歴史・政治となっていくかに関心を持つ。また、フェミニズム的芸術言語を拡張しようと常に試みている。2008年より韓国のヨソン・グック(女性国劇)に関するプロジェクトを展開、ヨソン・グックの女優たちのコミュニティを追跡している。2013年に同プロジェクトでエルメス財団美術賞受賞。