インターナショナル・ショーケース back
JOYFUL CALCULATION!/たのしい計算音楽!
6日[火] 19:15〜21:15 / 丸ビルホール
ディレクター:佐々木敦[批評家]
デジタル・テクノロジーのアップデイトがそのまま音楽(というよりも表現一般)としての先進性を保証するような時代は、既に遠くに過ぎ去りました。がしかし、かといって安易なバックラッシュでいいわけもない。そこで二十世紀末の技術革新が「表現」にもたらした最大の貢献のひとつともいうべき概念=「計算」を踏まえつつ、尚かつあくまでジョイフルに音楽を楽しんでいる/楽しませる術を有したユニークなアーティストたちを、今回は集めてみようと考えました。
d.v.d - itoken + jimanica + ymg d.v.d - itoken + jimanica + ymg
個性派ドラムデュオItoken + Jimanicaによるオーガニック&メカニックな音楽と、映像作家山口崇司(ymg)による幾何ポップな映像との新型トリオ。楽器と映像を同期させることにより、2台のドラムが映像を操作し映像が曲を奏でるインタラクティブな「ライブインスタレーション」は、2006年の初ライブ以降、音楽を超えた様々な方面で話題を集める。 2007年DVD作品をリリース予定。
杉本佳一 杉本佳一/SUGIMOTO Keiichi
1975年生まれ。1999年に設立したcubic musicレーベルを基盤にさまざま音楽関連のプロジェクトへ携る。アーティストとして、FilFla、minamo、fourcolor、fonicaなどのユニットでの楽曲制作・ライブ活動。また、グラフィックデザイナー/ウェブデザイナーとしてcubic musicレーベル関連作品のアートワーク、他社のアートワーク及びサイトデザインなども手掛ける。
PARA PARA/パラ
2001年、ボアダムスなどで知られる山本精一(g)とCHINA(Dr, Perc)が、構築性をベースにした、室内楽グルーヴの追求を基本コンセプトに結成。その後、YOSHITAKE EXPE(g)、西滝太(Syn)、家口成樹(Syn)、千住宗臣(Dr)が加入。演奏者にルールを科し、その不自由を超えて得られる自由、緊張感のなかに生まれる遊びに即興音楽の可能性を探る。アルバムに『X-GAME』(P-Vine)。
SASAKI Atsushi ●Director:SASAKI Atsushi


1964年生まれ。HEADZ(headz-jp.com/)を主宰し、レーベル運営やコンサート・プロデュースを行なう。『(H)EAR−ポスト・サイレンスの諸相』『テクノ/ロジカル/音楽論』『ソフトアンドハード』『ex-music』など著書多数。慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス、武蔵野美術大学、東京芸術大学等で非常勤講師も務める。