インターナショナル・ショーケース back
New Sonic Performance
13日[火] 19:15〜21:15 / 丸ビルホール
ディレクター:畠中 実[NTTインターコミュニケーション・センター学芸員]
現在のサウンド・アートにおける特徴的な傾向のひとつである、電子技術、デジタル技術を介した音の生成を、独自の方法論によって展開するアーティストを紹介します。音というものの発生とその伝達を探るような、オリジナルに創作された装置/システムを用いたこれらのパフォーマンスはまた、もうひとつの音響表現への可能性を追求するものでもあるでしょう。
角田俊也 角田俊也/Toshiya TSUNODA
1964神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部美術研究科修了。音の知覚やフィールド・レコーディングを糸口として、私たちの体験に現れる空間の在り方を問い直す活動制作を実践。1994年、佐藤実(m/s)と共に美術制作活動のためのレーベル WrKを設立、運営。Hapnaなど海外のレーベルからもソロCD、他コンピレーションにも多数参加。
澤井妙治 澤井妙治/Taeji SAWAI
1978年生まれ。我々の日常を多様な形態で満たし、様々な情報を与える存在でもある「音」。音を一般的に音と認知される「聴覚で知覚する音波」、「触覚で知覚する振動波」に分離し、Auditory Designの可能性を追求する。日常におき無意識下に経験する要素を増幅、展開、構築、交錯させることにより起こりうる知覚における意識の拡張、また感覚器の拡張を目的とした活動を行なう。
堀尾寛太 堀尾寛太/Kanta HORIO
1978年広島生まれ。コンピュータ・インタフェイスとモータ、電磁石などキネティックな要素を合体させた各種自作デバイスを製作。そこで発生する音を使って、主にライヴ・パフォーマンスの形で作品を発表している。現在、東京工芸大学芸術学部助手。
柳澤真梨奈 柳澤真梨奈/Marina YANAGISAWA
多摩美術大学情報デザイン学科卒業。素材となる音源や、エフェクター、発信機などを使わずに、純粋にフィードバックのみを使って演奏する自作楽器「Howlin」を制作し、それを用いたパフォーマンスを行なう。インターカレッジ2004に出展。
Minoru HATANAKA ● Director : Minoru HATANAKA


1968年東京生まれ。NTTインターコミュニケーション・センター学芸員。主な企画展に『サウンド・アート−音というメディア』(2000年)、『サウンディング・スペース』(2003年)、『n_ext メディア・アートの新世代』(2004年)など。サウンド・アートを中心に、コンサートやイヴェントの企画、美術、音楽に関する執筆活動も行なっている。