キックオフ・ミーティング(2012年10月22日、京都アンテルーム)

アーティスト・芸術団体と観客の間を繋ぐ「舞台芸術制作者」個々人が主体となって、全国的・国際的なネットワークを構築、有機的に継続させることで、同時代の舞台芸術の社会的役割の定義・認知普及、文化政策などへの提案・提言を行い、舞台芸術および社会全体の利益の増進に寄与することを目的とした会員制のネットワーク「舞台芸術制作者オープンネットワーク」の設立総会および設立イベントを開催します。

会員向けの設立総会のほか、設立にあたっての説明会、および本ネットワークの事業と関連する議題を取り上げたシンポジウムを実施。舞台芸術の国際的プラットフォームである国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM in Yokohama)の提携事業として開催し、国内外の多様な参加者との意見交換を行います。

 

2月13日(水)14:30–18:00
2月14日(木)10:30–15:15
ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F

 

主催:舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)準備会
共催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2013 実行委員会
助成:公益財団法人セゾン文化財団
問合せ:舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)準備会事務局(国際舞台芸術交流センター内)03-5724-4660

 


2月13日(水)
14:30–16:00
舞台芸術制作者オープンネットワーク説明会

日英同時通訳あり
一般入場無料

目的やシステム、具体的な活動などの計画についての説明会です。本ネットワーク参加にご興味のある方は是非ご参加下さい。

16:15–18:00
シンポジウム vol.1「オープンネットワークとは?」

スピーカー:ヘンク・カイザー(IETM 監事)、レナータ・ペトローニ(National Performance Network 国際プログラムディレクター)、樋口貞幸(アートNPOリンク 常務理事兼事務局長)、パク・ジスン (AsiaNow クリエイティブ・プロデューサー)、他
日英同時通訳あり
一般入場 ¥500(TPAMパスをお持ちの方は入場無料)

ネットワークと一言でいっても所属するメンバーの背景や目的によりその形式は様々です。欧州を中心とした同時代の舞台芸術のオープン・ネットワークの紹介をはじめ、米国、アジア、日本でそれぞれネットワーク事業を展開しているスピーカーをお迎えして、私たちが目指すネットワークについて考えます。

2月14日(木)
10:30–11:30
設立総会

役員(理事、監事)の選任/2013年度事業計画の承認/2013年度収支予算の承認
舞台芸術制作者オープンネットワークの会員のみ(当日入会可)

12:15–15:15
シンポジウムvol.2「『劇場法』徹底解析 ~現状理解と運用の可能性をめぐって~」

スピーカー:高萩宏(東京芸術劇場 副館長)、米屋尚子(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 [芸団協])、他
日英同時通訳あり
一般入場500円(TPAMパスお持ちの方は入場無料)

長きに渡り議論され、昨年制定された「劇場,音楽堂等の活性化に関する法律」通称、劇場法。日本においては劇場が公式に社会化された一歩ですが、具体的な運用にはまだまだ時間が必要です。この法律の徹底解析を通して、広く劇場と社会の関係について参加者の皆さんと考えるシンポジウムです。


シンポジウム vol.1「オープンネットワークとは?」スピーカープロフィール


ヘンク・カイザー
1999年から2004年にかけて、国際的にサイト・スペシフィック・ワークを展開した2つのカンパニー、Trajekt TheatreとDogtroepのマネージング・ディレクターを務める。1996年から1999年までヨーロッパ最大のサイト・スペシフィック・フェスティバルの1つOerol Festivalマネージング・ディレクター。2005年に新設された文化プログラムVrede van Utrechtのマネージング・ディレクターとなり、2008年にプログラム・マネージャーに着任。最近8年間は2018年欧州文化首都候補2都市(2004年よりユトレヒト、2010年よりフリースラント州レーワルデン)のマネージング・ディレクターを務める。2010年より、ブリュッセルを拠点とするコンテンポラリー・パフォーミング・アーツのネットワーク、IETM監事。約15年間メンバーでもある。オランダ・テルスヘリング島在住。


レナータ・ペトローニ
1980年から、ニューヨークのDance Theatre Workshopによる2つのプロジェクト、National Performance Network(NPN)およびThe Suitcase Fundのディレクターとして、後にArts Internationalプロジェクト/パートナーシップ・ディレクターとして、文化交流プログラムと国際パートナーシップに取り組む。1992年スペイン・セビリア万博に関わったあと、国際的プロダクション・カンパニーTwo Moonを設立し、米国とヨーロッパのコンテンポラリー・アーティストの新作をツアー。現在は、National Performance Network国際プログラムディレクターとして、米国・南米・アジア間の芸術交流とナレッジ・ビルディングに取り組んでいる。


©TOMOAKI HATA

樋口貞幸
アート・アドミニストレーター。1999年ARTS STAFF NETWORK設立。以降、さまざまなアートプロジェクトに携わる。2003年、第1回全国アートNPOフォーラム in 神戸事務局を担当。2004年アートNPOリンク発足と同時に事務局長に就任。NAMURA ART MEETING’04-’34事務局、NPO法人アートNPOリンク常務理事などを兼務。


パク・ジスン
AsiaNow設立者、クリエイティブ・プロデューサー。2009年から2012年にかけてKAMS(Korea Arts Management Service)国際課でPAMS(Performing Arts Market in Seoul)責任者として韓国の演劇・ダンス・音楽の国際マーケット開発に取り組んだ後、AsiaNowに復帰。2000年から2009年にはChuncheon International Mime Festival、Seoul Performing Arts Festival、ASSITEJなどのプログラミング責任者/ゼネラル・マネージャーを務める。2005年にチェ・ソクキュと共にAsiaNowを設立、 Yohangza Theatre CompanyやSadari Movement Laboratoryなどの韓国の代表的なコンテンポラリー・シアター・カンパニーと世界をツアー。アーティストや同業者と共にコミュニケーションを通じて創造的なやり方で道を開いていこうとしている。


シンポジウムvol.2「『劇場法』徹底解析」スピーカープロフィール


高萩宏
1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院アーツ・アドミニストレーション学科中退。劇団夢の遊眠社創立メンバー。1989年の退団後は、英国でのジャパン・フェスティバル1991はじめ、東京演劇フェア、東京国際芸術祭などの運営に携わる。パナソニック・グローブ座支配人、世田谷パブリックシアター制作部長を経て、2008年4月より現職。多摩美術大学客員教授。著書「僕と演劇と夢の遊眠社」日本経済新聞出版社。


米屋尚子
1984年早稲田大学卒。演劇専門誌編集、フリーの演劇ジャーナリストなどを経て、91~93年、英国シティ大学大学院に留学。93年慶應義塾大学アートセンター立ち上げに携わった後、米国コロンビア大学に客員研究員として留学。96年より日本芸能実演家団体協議会(通称:芸団協)に勤務。舞台芸術に関する調査研究、政策提言、研修などの基盤整備事業にかかわる。著書に『演劇は仕事になるのか?~演劇の経済的側面とその未来』(彩流社 2011年)など。