IETM サテライトミーティング in 横浜

プログラム

IETMサテライト・ミーティング in 横浜
会期:2011年2月14日(月)- 16日(水)
会場:神奈川芸術劇場、神奈川県民ホール、ヨコハマ創造都市センター(YCC)

主催:国際舞台芸術交流センター/IETM本部
共催:国際交流基金 / 神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)/
ヨコハマ創造都市センター(YCC) [公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]

助成:平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
併設事業:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 [2011年2月16日(水)〜20日(日)]

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参加お申し込み

[参加料] 5,000円
早期割引:3,000円 2011年1月31日まで-終了しました
国際舞台芸術ミーティングin 横浜2011に参加される方は、無料でご参加いただけます。

IETMのみ参加ご希望の方は、メイルにてお申し込みください。
お名前、御所属、e-mail アドレス、住所、電話、ご希望のお支払い方法(クレジットカード/銀行振込)をご記入の上、メイルにてお申し込みください。事務局よりご連絡差し上げます。ご入金完了後お申し込み確定となります。
Mail: ietm@parc-jc.org

 

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IETMとは

コンテンポラリー・パフォーミング・アーツに特化した会員ネットワークで、500近い団体と個人が加盟。
欧州各地の都市で年2回開催される「総会」の他に、さまざまな場所でサテライト・ミーティングを実施しています。2008年にTPAMが招致した東京でのサテライト・ミーティングは多くの新しい出会いの場となりました。今回の横浜でのサテライト・ミーティングでは、アジアや中東からも舞台芸術関係者が参加、よりグローバルなネットワーク形成を目指します。

2008年の「コンテンポラリー・パフォーミングアーツ国際ネット会議 IETM@TPAM」採録集をご覧頂けます。(PDF:3.30MB)
2009年の「舞台芸術制作者ネットワーク会議採録集」をご覧頂けます。(PDF:1MB)

IETM@TPAM <カテゴリータイトル> in Yokohama 2011

下記のプログラムに参加をする場合は、IETMパス(5,000円)かTPAMパスが必要となります。パスは当日会場にて販売いたします。TPAMにご出展・ご参加される方はTPAMパスでご参加いただけます。

 

●オープニング・パネル
会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月14日(月)10:30-13:00

 

■第1部
スピーカー:
マリー・アン・ドゥヴリーク(IETM 事務局長)[ベルギー]
丸岡 ひろみ(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2011 ディレクター)

「オープン・ネットワーク」という考えを私たちにもらたした2008年のIETM@TPAM(東京)に続く、2回目の日本でのIETMサテライト・ミーティング開会にあたり、マリー・アン・ドゥヴリーク(IETM 事務局長)が現在のIETMのポリシー「アンパッキング・サステイナビリティ」のプレゼンテーションを行ない、丸岡ひろみ(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2011 ディレクター)が2008年以来アジアで行なわれてきたオープン・ネットワーク構築の試みについて報告します。

 

マリー・アン・ドゥヴリーク

文化の分野で30年以上に渡って作業し、ヨーロッパと米国でさまざまな役職を歴任。作業の多くは国際的文脈でのパフォーミング・アーツ(クリエイション、プロダクション、普及)に関わり、特に政策、文化的多様性、プロフェッショナル・トレーニングに力点を置いている。IETM事務局長、EU Working Group on Creativity and Creation(EU Culture Platform on Access to Culture)委員長。

 

丸岡 ひろみ

2005年より東京芸術見本市ディレクター。2008年にIETMサテライト・ミーティングを日本で初めて開催。インターナショナル・ショーケース2008ディレクター。2003年に「ポストメインストリーム・パフォーミング・アーツ・フェスティバル」(PPAF)を創設し国際プログラムを担当、PME、フォースド・エンタテインメント、メゾンダールボネマ、ホテル・モダンなどを紹介。また、プロデューサーとしてカンパニー マリー・シュイナール、ロトザザなどを紹介。

 

■第2部

スピーカー:
岡田 利規(劇作家・小説家・演出家・チェルフィッチュ主宰)
三浦 大輔(劇作家・映画監督・演出家・ポツドール主宰)
タニノ クロウ(劇作家・演出家・庭劇団ペニノ主宰)
モデレーター:丸岡 ひろみ(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2011 ディレクター)

 

2008年のIETM@TPAMでキーノート・セッションのスピーカーを務めた岡田利規氏は、以来ますます活発に世界各国をツアーし、出会いと経験を積み重ねています。三浦大輔氏は2010年7月に、テアター・デア・ヴェルト(ドイツ)にてポツドール『夢の城』が「言葉なき社会分析」として紹介され、衝撃的なヨーロッパ・デビューを果たしました。タニノクロウ氏は最近、幻惑的な『苛々する大人の絵本』をHebbel am Ufer (HAU)、チューリッヒ・シアター・スペクタクル、ノールデルゾン・パフォーミング・アーツ・フェスティバルと続けざまに上演しています。彼らの国際的活動は、国内の活動にそれが加わったというよりは、その必然的な展開であるように見えます。この必然性はどこから来るのか? このパネルでは、二人に海外活動の経験を通して得たアイデアを語っていただきます。

 

岡田 利規

1997年に「チェルフィッチュ」を結成。横浜を拠点に活動。2004年『三月の5日間』で、第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2006年6月ドイツミュールハイム劇作家フェスティバルに、日本劇作家代表として参加。2007年2月新潮社よりデビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』発表、翌年第二回大江健三郎賞受賞。2008年3月『フリータイム』をブリュッセル、ウィーン、パリとの国際共同作品として発表。海外公演も精力的に行っている。

 

三浦 大輔

1975年生まれ、北海道出身。早稲田大学卒業。1996年12月、演劇ユニット「ポツドール」結成。以降、全本公演の脚本・演出を務める。近年の主な作品には、映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010年/脚本・監督)、パルコプロデュース『裏切りの街』(2010年/作・演出)、翻訳劇『ザ・シェイプ・オブ・シングス』(2011年/演出)などがある。2011年5-6月、ポツドール『夢の城』の海外ツアーを予定している。

 

タニノ クロウ

1976年富山県生まれ。劇作家・演出家・庭劇団ペニノ主宰として活動しつつ、「普段の生活」では精神科医として働いている。2000年、昭和大学医学部在学中に同大学演劇部のメンバーと庭劇団ペニノを旗揚げ。趣味で絵も描くタニノは、舞台美術のあらゆる細部に強く執着しており、これが個人的な妄想や幻想に満ちた演出スタイルの確立に寄与している。


 

●パフォーマンス/ディスカッション:ピチェ・クランチェン『About Khon』

KYOTO EXPERIMENT official program, About Khon, photo by Ayako Abe

 

会場:神奈川芸術劇場(KAAT)中スタジオ (access)
日時:2月14日(月)14:30-16:30

『About Khon』は『ピチェ・クランチェンと私』『I am a demon』を引き継ぐ作品です。これらの作品で行なわれた探求の糸は、『About Khon』で紡がれ織物を構成し、コーン(タイ古典仮面舞踊)の身体言語やその他の要素の理解と鑑賞法を明らかにします。山下残がピチェ・クランチェンと共演し、二人の対話は、伝統と同時代、それらのつながり、それらが直面している闘争、そしてそれらの分断に関する新しい概念を提示するでしょう。今回は『About Khon』前半の対話部分を上演いたします。

助成: Esplanade (Singapore), The Goethe-Institute Thailand

 

スピーカー:
ピチェ・クランチェン(振付家・ダンサー)[タイ]
山下残(振付家・ダンサー)


モデレーター:Tang Fukuen(ドラマトゥルク、批評家、フェスティバル・オーガナイザー)


2008年IETM@TPAMでは、ピチェ・クランチェンとジェローム・ベルの対話による『ピチェ・クランチェンと私』を分析するセッションが持たれ、表象やオリエンタリズムといった概念が同時代の文脈で議論されました。『About Khon』の前半も対話から成りますが、今度はこの対話はアジアのアーティスト同士で行なわれています。二人にとって「コンテンポラリー」「伝統」の概念がどういった意味を持ち得るのか、どのような眼差しを二人は互いに注いでいるのかを語っていただきます。

 

ピチェ・クランチェン

16歳からタイ古典仮面舞踊「コーン」を学ぶ。チュラーロンコーン大学(バンコク)でタイ古典舞踊の学位を取得した後、ダンサー/振付家としての探求を開始。1998年にバンコクでのアジア競技大会の開会式、閉会式を演出。2001年にアジアン・カルチュラル・カウンシルによる米国での7ヶ月のレジデンシー・プログラムに参加。2005年にクンステン・フェスティバル・デザールでダンス作品を3作上演。アジア、ヨーロッパ、中東、北米の数多くの都市で公演を行なっている。2008年に文化的多様性のための「Routes Princess Margriet Award」をヨーロッパ文化財団から授与される。2009年に京都造形芸術大学主催の世界アーティストサミットに参加。

 

山下残

1970年大阪府生まれ。振付家。京都市在住。1990年代中頃より振付家・演出家として創作を始める。主な振付・演出作品に、『そこに書いてある』(2002)、『透明人間』(2003)、『せきをしてもひとり』(2004)、『船乗りたち』(2005)、『動物の演劇』(2007)、『大洪水』(2010)、など。


 

●ワーキング・グループ1:中国のインディペンデント・パフォーミング・アーツと国際的つながり

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月14日(月)17:00-19:00
(通訳ボランティアあり)

 

ゲストスピーカー:
クオン・ワイラップ(Guangdong Modern Dance Festival[広東現代舞周]芸術監督/Fringe Shanghai)
チャオ・チュアン(Grass Stage[草台班]芸術監督)
大橋 宏(DA・M 代表・演出家/アジア・ミーツ・アジア 代表・芸術監督)

インディペンデントに活動している中国のプレゼンターとアーティスト―このセッションの数日前に大橋宏氏との国際コラボレーション『狂人日記』(2月8-11日、森下スタジオ)を完了したばかりのチャオ・チュアン氏と、国際的に活躍するフェスティバル・ディレクターのクオン・ワイラップ氏を迎え、中国におけるコンテンポラリー・パフォーミング・アーツの状況と国際的なつながりの可能性について話し合います。

 


 

●ワーキング・グループ2:コンテンポラリーな存在論?

会場:神奈川県民ホール6F会議室 (access)
時間:2月14日(月)17:00-19:00
(日英逐次通訳付)

 

モデレーター:手塚夏子(振付家/ダンサー)
ゲスト:岩井成昭(美術家)

手塚夏子氏は、『私的解剖実験』シリーズを通して、日常的な身体の状況から動きを発見、抽出、創出、そしておそらく捏造さえするという作業に取り組みつつ、日本をはじめインドネシアや韓国などで、アジアのアーティストが相互に関わることを目指した民俗芸能、伝統芸能のリサーチを行なっています。手塚氏の「実験」のプレゼンテーションを皮切りに、このセッションではコンテンポラリー・パフォーミング・アーツの実践における既存の身体表現言語を再考する必要性、ひいては社会における「存在」の概念を再考する必要性について議論します。

 


 

●ワーキング・グループ3:アジア舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月15日(火)10:00-12:00
(通訳ボランティアあり)

モデレーター:松井憲太郎(富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ)

 

アジアでのIETMサテライト・ミーティング(2005年シンガポール、2006年北京・上海、2007年ソウル、2008年東京)を受け、私たちはアジアにおける、そしてアジアと他地域をつなぐオープン・ネットワークを構築するため、アジア舞台芸術制作者ネットワーク会議(2009年東京)、クリエイティヴ・プロデューサー・ネットワーク・ミーティング(2009年・2010年、ソウル舞台芸術見本市)、インドネシアでのIETMサテライト・ミーティング(2010年)などを重ねてきました。この取り組みは始まったばかりですが、しばしば形式が整うよりも速く訪れるオープン・ネットワークの利益というものを私たちは経験してきています。このセッションは、この取り組みの一環として行なわれます。

 

●アジアからの参加予定者リスト

Title

Family Name

Given Name

Country

Organization

Job Title

Mr.

SUON

Bun Rith

Cambodia

Amrita Performing Arts

Country Director

Ms.

CHEUNG

Karen

China

GUANGDONG MODERN DANCE COMPANY

Administrative Director

Mr.

KWONG

Wai Lap

China

Guangdong Modern Dance Festival / Fringe Shanghai

Program Director

Mr.

KUONG

Wa Fun, Erik

China

Creative Links Ltd.

Managing And Creative Director

Mr.

WONG

Raymond

China

Project Manager

City Contemporary Dance Company (CCDC)

Ms.

CHAN

Clementine

China

Managing Director

City Contemporary Dance Company (CCDC)

Mr.

Zhao

Chuan

China

Grass Stage

Director/Producer

Ms.

FERENS

Ewa

India

Gati Dance Forum

Managing Director

Mr.

PRABOWO

Tonny

Indonesia

Komunitas Salihara

Curator Of Music And Dance

Ms.

June

Tan

Malaysia

Five Arts Center

 

Ms.

LEGARDA

Ma. Isabel

Philippines

Philippine Educational Theater Association

Artistic Director

Ms.

LEE

Jin-yeob (charlye)

Republic Of Korea

AsiaNow

Producer

Ms.

KOH

Jooyoung

Republic Of Korea

Project Executive, Plaaning Dept.
-Professionals Development

Korea Arts Management Service

Ms.

HAE

Minyoung

Republic Of Korea

Project Executive,
International Development Dept.

Korea Arts Management Service

Mr.

CHOI

Kyu

Republic Of Korea

Asianow Production

Producer

Ms.

JEE

Min-joo

Republic Of Korea

Myeongdong Theater

Producer

Ms.

LIM

Inza

Republic Of Korea

Seoul Marginal Theatre Festival

Artistic Director

Mr.

LEE

Gyu Seog

Republic Of Korea

Seoul Foundation for Arts and Culture

Director

Mr.

TAY

Tong

Singapore

TheatreWorks (Singapore)

Managing Director And Also Represents Arts Network Asia

Ms.

JULATON

Ann Marie

Singapore

Recruiter

New York University Tisch School of the Arts Asia

Mr.

LOW

Kee Hong

Singapore

Singapore Arts Festival (AAPAF)

General Manager (President)

Ms.

LOW

Lilian Sylvia

Singapore

Singapore Arts Festival (AAPAF)

Manager, Programming & Operations

Ms.

VERSTRAETE

Katelijn

Singapore

Asia-Europe Foundation

Assistant Director

Mr.

Pichet

Klunchun

Thailand

 

Dancer / Choreographer

Mr.

HUYNH

Anh Tuan

Vietnam

Thai Duong Arts and Stage Limited Company

Production Director

 


 

●ワーキング・グループ4:若手制作者のキャリアパス―起業? フリーランス (パス不要. どなたでもご参加いただけます)

会場:神奈川県民ホール6F会議室 (access)
日時:2月15日(火)10:00-12:00
(通訳ボランティアあり)

 

ゲストスピーカー:ユーゴ・ドゥ・グレーフ(ヨーロッパ文化の家 文化アントルプルナー)
モデレーター:並河 咲耶(STスポット横浜 制作)

国内外から制作会社を起業した方や、フリーランスで活動している方、劇場で活躍している方々などを迎え、若手制作者が現在のポジションから一歩踏み出すための様々なアイディアや意見交換をするワーキング・グループ。規制の概念や、国や地域に捕らわれず次世代の制作者達が活躍する場を探ります。

参加者(予定):中村 茜((株)プリコグ/NPO法人ドリフターズ・インターナショナル)、伊藤 達哉(ゴーチ・ブラザーズ)、Anna Wagner(Hebbel am Ufer [HAU])、Sinta Wibowo(フリーランス)、野村 政之(劇団青年団/こまばアゴラ劇場)、山浦 日紗子(高知県立美術館)、他

主催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点 テーマ研究「舞台芸術 創造とその環境 日本/世界」、国際舞台芸術交流センター、IETM本部

 


 

●ワーキング・グループ5:誰が何を選んでいるのか - フェスティバル・劇場

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月15日(火)13:00-15:00
(通訳あり)

モデレーター:橋本裕介 (KYOTO EXPERIMNET プロムディレクター)
ゲストスピーカー:Frie Leysen (テアター・デア・ヴェルト2010・芸術監督)
Low Kee Hong (シンガポールアーツフェスティバル ゼネラルマネージャー)

 

フェスティバルや劇場がアーティストを「探す」、「発見する」あるいは「選ぶ」一方で、それぞれのフェスティバルや劇場の文脈、目指すもの、作品理解のあり方に関するアーティストの意識はこれまで以上に高まっています。このセッションでは、アーティストを「選び」アーティストに「選ばれる」フェスティバルや劇場のあり方、アーティストとのダイナミックな関係によるプログラミングの可能性を探ります。


橋本裕介(HASHIMOTO Yusuke)

京都大学在学中の1997年より演劇活動を開始。2003年に橋本制作事務所設立。同事務所にて劇団・ダンスカンパニーの公演企画・制作を手がける。京都芸術センター「演劇計画」企画担当。「KYOTO EXPERIMENT」プログラム・ディレクター。NPO法人京都アーツミーティング理事。


Frie Leysen (テアター・デア・ヴェルト2010・芸術監督)

 


Low Kee Hong(シンガポールアーツフェスティバル ゼネラルマネージャー


 

●ワーキング・グループ6:モビリティ・ファンド―ユーザーの視点から

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC) 3F (access)
日時:2月15日(火)17:00-19:00
(英語→日本語同時通訳付)

 

モデレーター:マリー・アン・ドゥヴリーク(IETM 事務局長)

ディスカッション補佐:
テイ・トン(アーツ・ネットワーク・アジア ディレクター)
カテリン・ヴェストラット(アジア欧州財団 文化交流アシスタント・ディレクター)

アジアでもヨーロッパでも、アーティストやプレゼンターはモビリティを強く必要としています。アジアやヨーロッパのアーティスト、プレゼンターが、モビリティの支援や助成についての経験、視点、期待を共有するためのセッションです。それらの経験や期待に基づき、モビリティの支援をどのような形で拡大し実践すればアーティストやプレゼンターのニーズに応えられるかについての提言を構築することを目指します。

 


 

●ワーキング・グループ7:日本の劇場の現在

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月16日(水)10:00-12:00
(日英同時通訳付)

モデレーター:松井憲太郎(富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ 館長)

劇場からの参加者:
蔭山陽太(神奈川芸術劇場 支配人)
楫屋一之(世田谷パブリックシアター劇場部部長)
崎山敦彦(あうるすぽっと制作統括・チーフプロデューサー)
近藤恭代(金沢二十一世紀美術 課長)
横山義志(SPAC-静岡県舞台芸術センター 文芸部) 他

 

 

日本で新しい劇場運営のスキームが出現してきています。創造発信型の劇場、海外のコンテンポラリーな作品の招聘、あるいは国際共同制作に力を入れる劇場など。このセッションでは、そうした劇場で活発に活動しているプレゼンターが集まり、日本の劇場システムのさまざまな側面を議論します。

 


 

●ワーキング・グループ8:モビリティ・ファンド、アーツ・ファウンデーションについて
※招待者のみのクローズド・セッションになります。ご了承ください。

 

会場:神奈川県民ホール6F会議室 (access)
日時:2月16日(水)10:00-12:00

 


 

●ディスカッション:アーツ・カウンシルとは?

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F (access)
日時:2月16日(水)13:00-15:00

 

スピーカー:
片山 正夫 (公益財団法人セゾン文化財団 常務理事)
門岡 裕一(文化庁 文化部 芸術文化課 文化活動振興室長)
モデレーター:高萩 宏(東京芸術劇場 副館長)

現在、文化庁がアーツ・カウンシル設立に向けて評議会を招集しています。日本がアーツ・カウンシル設立においては遅れた国の一つであるということからして、設立へのプロセスには他国の事例など多くのリファレンス作業が含まれてくるでしょう。そして、このことによって逆に、このプロセスが他国の関係者にとってリファレンスになり得るようなものになる可能性もあります。この全体ディスカッションでは、日本の状況と、アーツ・カウンシルの概念そのものについて議論します。

 

片山 正夫

1958年兵庫県生まれ。一橋大学卒業後、(株)西武百貨店を経て1989年、セゾン文化財団事務局長に就任。2003年より常務理事。1994-95年、米国ジョンズホプキンス大学フェローとして、非営利組織の評価を研究。東京藝術大学、慶應義塾大学大学院等での非常勤講師のほか、(公財)公益法人協会、(公財)助成財団センター、(公社)企業メセナ協議会理事、東京都芸術文化評議会専門委員等を務める。共著書に『プログラム・オフィサー』『民間助成イノベーション』等。

 

門岡 裕一

文化庁 文化部 芸術文化課 文化活動振興室長。

 

高萩 宏

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。劇団夢の遊眠社創立メンバー。パナソニック・グローブ座支配人、世田谷パブリックシアター制作部長を経て、2008年4月より現職。多摩美術大学客員教授。文化庁文化審議会文化政策部会委員。著書に『僕と演劇と夢の遊眠社』(日本経済新聞出版社、2009年)など。