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主催:文化庁   企画・制作:国際舞台芸術交流センター

※ プログラムは2009年1月7日現在のものです。予告なく変更する可能性がありますので随時ご確認ください。
音楽ショーケース
●3月4日[水] 17:30〜19:00/恵比寿ザ・ガーデンルーム
友川カズキ
© Suzuki Maki

友川カズキ


●TOMOKAWA Kazuki <英語字幕付き>
1950年秋田県生まれ。岡林信康の影響を受けて唄い始め、74年シングル『上京の状況』でデビュー、続いて『生きてるって言ってみろ』を発表。78年には中原中也の詩に曲をつけたアルバム『俺の裡で鳴り止まない詩』を発表。音楽活動の他、詩人、画家、競輪ファンと多彩な顔を持ち、2004年には三池崇史監督のカルト映画『IZO』に出演。06年に初の欧州ツアーを敢行、文学性の高い歌詞と絶叫に近い強烈な唱法は海外でも熱狂的な支持を受けている。

友川カズキ オフィシャルHP


三上 寛

三上 寛


●MIKAMI Kan
1950年青森県北津軽郡に生まれる。高校在学中よりビート派詩人や同郷の詩人、寺山修司の影響を受けて現代詩を書き始める。様々な職業を経て、71年レコードデビュー。タブーな性言語、日本の呪われた風習を題材にした「怨歌」を歌いセンセーショナルを巻き起こす。一方、俳優としてもその才能を発揮し、『田園に死す』『戦場のメリークリスマス』等に出演。2004年以降、フランス、イギリスなど海外でも公演を行い、創作活動は益々活気を帯びている。

三上寛オフィシャルHP (Under Construction!)


ダンスショーケース
●3月5日[木] 16:20〜18:20/恵比寿ザ・ガーデンルーム
神村 恵
© Tsukada Yoichi

神村 恵 『斜め向き』

●KAMIMURA Megumi
幼少よりバレエを学ぶ。2000年より1年間、オランダのロッテルダム・ダンス・アカデミーで学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、国内外の様々なスペースで上演。06年からは「神村恵カンパニー」としての活動も開始。07年、こまばアゴラ劇場「冬のサミット2006」に参加し、『山脈』を上演。08年にはBankART 1929 Yokohamaで『どん底』を発表。「その動きは本当に必要なのか」という疑いをもとに創作活動を続けている。

神村恵オフィシャルHP


鈴木ユキオ
© Kubo Shinji

鈴木ユキオ 『言葉の先』


●SUZUKI Yukio
1997年アスベスト館にて舞踏を始め、室伏鴻等の作品に参加。2000年「金魚」を開始。切実な身体を並べた、ドキュメンタリー的演出・振付方法が注目を集める。近年はバレエダンサーへの振付や「アジアダンス会議」参加、WS開催など幅広い活動を展開。07年京都芸術センター舞台芸術賞ノミネート。トヨタコレオグラフィーアワードでは05年オーディエンス賞、08年次代を担う振付家賞(グランプリ)など、受賞多数。

金魚(鈴木ユキオ)オフィシャルHP


手塚夏子

手塚夏子『プライベート トレース2009』


●TEZUKA Natsuko <英語字幕付き>
1996年ソロ活動を始める。01年、生きた自分の体を素材とし、実験を試みる「私的解剖実験」シリーズの発表を開始。02年トヨタコレオグラフィーアワード最終選考会に出場。05年には魅力的なアーティスト達の手法を自らが試す「道場破り企画」をスタート。米国、オーストラリア、ドイツ、ポーランドなど海外へも活動の場を広げる一方、03年以来、ダンサー、俳優、音楽家、知的障碍者などを対象としたWSも行っている。

手塚夏子オフィシャルHP


演劇ショーケース
●3月6日[金] 16:20〜18:00/恵比寿ザ・ガーデンルーム
三条会
© Uchida Takuma

三条会『卒塔婆小町』〜三島由紀夫「近代能楽集」より


●sanjoukai <英語字幕付き>
1997年、演出家の関美能留を中心に、現代演劇の劇団として千葉市を拠点に設立。古今東西の戯曲を用い、時間と空間、言葉と身体といった演劇の諸要素を探求しながら力強くユーモアのある作品を生み出す。2001年『ひかりごけ』で関が第2回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞受賞。05年千葉市芸術文化新人賞受賞。エウリピデス、シェイクスピアから三島由紀夫、寺山修司、平田オリザの作品まで幅広いレパートリーを持つ。

三条会オフィシャルHP


ドラカン

dracom 『ハカラズモ』(40minバージョン)


●ドラカン <英語字幕付き>
1992年大阪芸術大学の学生を中心に旗揚げ。年1回の本公演を「祭典」と銘打ち、テキスト・演技・照明・音響・美術などさまざまな要素を融合させて、現代を生きる我々の世界観、死生観を密度の濃い空間にユーモアを交えて表現する。世界にすでに存在し、浮遊する可能性を見落とさずに拾い上げる作業は「実験的」、ときには「冒険的」と評される。演出を務めるリーダー(代表)の筒井潤は、2007年に京都芸術センター舞台芸術賞を受賞。

dracomオフィシャルHP


ポータブルシアター「エチケット」英国から初来日!
●3月5日[木]〜7日[土] ブース・プレゼンテーションオープン時間
●恵比寿ザ・ガーデンホール内 TPAMカフェ

ロトザザの『エチケット』は、一回につき二名の参加者がパフォーマーと観客に同時になれる約30分の体験型パフォーマンスです。
TPAMご来場者・出展者はどなたでもご参加いただけます。 ※スケジュールの詳細は下の参加申込書をご参照ください。

事前予約は締切りました。参加をご希望の方は、当日、会場受付にお問合せください(恵比寿ザ・ガーデンホール1F)


ロトザザ『エチケット』参加申込書
ロトザザ
© Sacha Lee

ロトザザ『エチケット』


●Rotozaza
劇作家/演出家のアンソニー・ハンプトンとパフォーマーのシルヴィア・メレクリアーリをコアメンバーとする実験的カンパニー。初期のミラノやパリでのサイト・スペシフィック・ワークから、近年の「ゲスト」パフォーマーのリハーサルなしでの参加というスタイルまで、一貫してライブ・パフォーマンスの可能性と言語や文化の壁を超える実践を追求。最近は観客がパフォーマーでもある自動生成的な「オートテアトロ」を展開している。

→ ロトザザ オフィシャルHP


ソウル舞台芸術見本市ショーケース
●3月7日[土] 16:40〜17:10/恵比寿ザ・ガーデンルーム
TUIDA

劇団ティダ 『ハルッの物語』

●Performance Group TUIDA <日本語・英語字幕付き>
2001年から活動。韓国芸術綜合学校の卒業生8人が開かれた「自然調和的演劇」をリサイクルに力点を置いて作り出すために設立。「自然から借り受けたものは自然に帰され、そこで新たな力を得る」。東西の道化の演技術の伝統、パペット、仮面、音楽を取り入れ、観客の体験を拡張するパフォーマンスの手法を常に探求している。アジアと米国で受賞多数。2002年と2003年にASSITEJ(国際児童青少年演劇協会)の会議とフェスティバルのため日本に招かれている。『ハルッの物語』はソウル児童演劇賞の作品賞、劇作賞、演技賞、美術賞を受賞。紙製の韓国の伝統的人形、仮面、リサイクル材料で作られたパーカッションを使い、韓国のおとぎ話を通して欲望、家族愛、コミュニケーションの問題を探求する。

→ 劇団ティダ オフィシャルHP


映像ショーケース:アジアの舞台作品 1 <ダンス>

3月6日[金]18:00〜20:00/恵比寿ザ・ガーデンホール内 ヴィジュアル・プレゼンテーション会場 <同時通訳付き>

モデレーター:武藤大祐[ダンス批評家、日本]
ディレクター:ヘリー・ミナルティ[アーツ・マネージャー、インドネシア]
       タン・フクエン[キュレーター/プロデューサー、シンガポール]

プレゼンターから見たアジアのコンテンポラリー・パフォーミング・アーツの状況を、映像を交えて紹介するショーケース。全体像を描くことが難しい「アジアの舞台芸術」に、現在活躍中の韓国、中国、インドネシア、シンガポールのプレゼンターがそれぞれの文脈で切り込み、討論します。

MUTO Daisuke
● MUTO Daisuke
アジア〜日本〜アメリカを視野に地政学的・歴史的観点からダンスと身体を分析。論考に「差異の空間としてのアジア」(『舞台芸術』12号)など。05〜06年、アジアンカルチュラルカウンシル・フェロー。第3回ITIアジアダンス会議ファシリテーター(07年・東京)、Indonesian Dance Festival 2008芸術委員(ジャカルタ)。群馬県立女子大学専任講師。

Helly MINARTI
Helly MINARTI

ブリティッシュ・カウンシル・インドネシアでアーツ部門長を務めた後、ダンスの分野でアジア・ヨーロッパ・ダンスフォーラムのキュレーション、アジアン・スカラーシップ・ファウンデーションの助成を得てのコンテンポラリー・ダンスに関するリサーチ(2003年から2004年)など広範に活動している。ジャカルタ・アーツカウンシルのためダンスのプログラムを構成(2006年から2008年)し、東南アジア研究地域交流プログラム(SEASREP)の助成を得て国際会議「アジアのコンテンポラリー・ダンス:言説のマッピング」を2008年に開催。近年ロンドンに滞在し、ローハンプトン大学でダンス研究の博士論文に取り組む一方、フリーランスのアーツ・マネージャーおよびライターとして活動している。


Tang FU KUEN
Tang FU KUEN

バンコクを拠点とする政府間機関SEAMEO-SPAFA(東南アジア教育省考古学・美術地域センター)にて歴史的遺産と芸術のためのプログラムを展開。2004年、シンガポールで初めてのIETMミーティングを共同開催。コンテンポラリーダンスとパフォーマンスをアジア・ヨーロッパ間で振興するため、ドラマツルグ、批評家、フェスティバルのオーガナイザーとして活動。ロンドン大学でメディアおよび文化理論、シンガポール国立大学で文学と演劇を専攻。近年、2009年度ヴェネツィア・ビエンナーレのシンガポール館キュレーターに任命された。


映像ショーケース:アジアの舞台作品 2 <演劇>

3月7日[土]14:30〜16:30/恵比寿ザ・ガーデンホール内 ヴィジュアル・プレゼンテーション会場 <同時通訳付き>

モデレーター:内野 儀[東京大学教授・演劇批評家、日本]
ディレクター:
チェ・ソクキュ[AsiaNowプロデューサー、チュンチョン国際マイムフェスティバル副芸術監督、韓国]
チャオ・チュアン[演出家・草台班プロデューサー、中国]

プレゼンターから見たアジアのコンテンポラリー・パフォーミング・アーツの状況を、映像を交えて紹介するショーケース。全体像を描くことが難しい「アジアの舞台芸術」に、現在活躍中の韓国、中国、インドネシア、シンガポールのプレゼンターがそれぞれの文脈で切り込み、討論します。

UCHINO Tadashi
UCHINO Tadashi
専門は日米現代演劇、パフォーマンス研究。著書に『メロドラマの逆襲――〈私演劇〉の80年代』(勁草書房、1996)、『メロドラマからパフォーマンスへ――20世紀アメリカ演劇論』(東京大学出版会、2001)、『知の劇場、演劇の知』(共著、ぺりかん社、2005)等。2007年から「舞台芸術」(京都造形芸術大学)編集委員、1998年からパフォーマンス研究の国際的学術誌「TDR」(MIT Press)の編集協力委員。

CHOI Seok-Kyu
CHOI Seok-Kyu

コンテンポラリーマイム、フィジカルシアター、ヴィジュアルシアター、ストリートシアター、サイト・スペシフィック・パフォーマンスの年次開催フェスティバルであるチュンチョン国際マイムフェスティバルの副芸術監督。ジャンル複合的パフォーマンス・アートのためのレジデンシー・プログラム「Moving Space Project」の賛助人兼プロジェクト・ディレクターでもある。同時代のアジアのフィジカル/ヴィジュアル/サイト・スペシフィック・シアターやコンテンポラリー・ダンスをサポートしプロデュースする会社「AsiaNow」のディレクター。また、韓国芸術総合大学で国内的・国際的演劇制作とフェスティバル運営について教鞭を取っている。


ZHAO Chuan
ZHAO Chuan

2005年に上海で草台班(Grass Stage)を設立。非職業的演劇人のエネルギーを刺激し「政府公認」という形でない演劇を中国で発展させるため活動している。自身の演劇作品は中国、香港、台湾、韓国、日本で上演されている。外国紙で評論活動もおこない、台湾など海外での文学賞受賞多数。多くの小説、芸術評論、エッセイなどが出版されている。演劇作品としては『魯迅2008』『蹲る』『狂人物語』『38度線遊戯』『便所の顔』などがある。