TPAM2016のシンガポール・フォーカスについてレポートしてくれたダニエル・テオは、NPO「Centre 42」のリサーチ・ドキュメンテーション部門のエグゼクティブ。ダニエルの重要な業務の1つは、シンガポール演劇のドキュメンテーションです。

TPAM2016のグループ・ミーティングに参加したダニエルは、「シンガポール演劇のドキュメント化」と題して、Centre 42が主導したドキュメンテーションの様々な事例を紹介してくれました。それにはセンターのデジタル・アーカイブ「The Repository」における過去のプロダクションの歴史的資料の保存、演劇人のインタビューを通しての創作プロセスのドキュメンテーション、センターのプログラムのビデオ・レコーディングなどが含まれます。これらのドキュメンテーションは、センターのウェブサイトで公開されています。

Centre 42はWaterloo Streetの明るいブルーの戦前からあるバンガローにあります。

Centre 42はWaterloo Streetの明るいブルーの戦前からあるバンガローにあります。

Centre42の所在地は、Waterloo Streetの明るいブルーの戦前からあるバンガローで、シンガポールの芸術文化活動が集中する地域にあります。敷地内には80席のブラックボックス、リハーサルスタジオ、ミーティングルーム、ライブラリーがあります。ドキュメンテーションに加えて、センターはシンガポールの劇文学を普及するための様々なプログラムを実施しています。また、新作の創作を支援するプログラムも展開しています。

 

シンガポールのアーティスト、ルー・ズハンは、Centre 42でのレジデンスでマルチメディア・インスタレーション『With/Out』の創作を行ない、その期間中に「アジアン・アーティスト・インタビュー」のインタビュイーにもなりました。


Centre 42はこの4月、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイと共同で「アジアン・ドラマトゥルク・ネットワーク」(ADN)の立上げシンポジウムを実施しました。ADNは地域におけるドラマトゥルギーの専門知識を結びつけることを企図して形成された新しいコレクティブで、第1回シンポジウムにはドラマトゥルク、研究者、芸術関係者、関心の高い一般参加者が数多く集まりました。ディスカッションの模様はこちらで報告されています。

2:2016年4月、Centre 42のブラックボックスで開催されたAsian Dramaturgs’ Networkの立上げシンポジウムの様子。

2016年4月、Centre 42のブラックボックスで開催されたAsian Dramaturgs’ Networkの立上げシンポジウムの様子。

ADNの次回シンポジウムは、2016年の議論を引き継いで展開されていきます。アジアにおけるドラマトゥルクという役割に興味のある方は、Centre 42とTPAMが共同でホストするアジアン・ドラマトゥルク・ネットワーク・ミーティング 2017にぜひご参加ください。