Photo: Courtesy of Asian Arts Theatre (2015)

Baling

マーク・テ(クアラルンプール)

KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2.9 Tue18:00
2.10 Wed16:00 / 19:30
プロフェッショナル¥1,500
オーディエンス¥2,500
プロフェッショナル(要TPAM参加登録) オーディエンス
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言語:英語(日本語字幕付)

企画/演出:マーク・テ
製作:ファイブ・アーツ・センター(クアラルンプール)
委嘱:アジアン・アーツ・シアター(光州)
共同製作:アジアン・アーツ・シアター、
国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 実行委員会、KYOTO EXPERIMENT(京都)
助成:ロイヤル・アーツ・ガラ(マレーシア)、サイム・ダービー財団(クアラルンプール)

1955年12月28日に北マラヤの小さな教室で行なわれ、後に「バリン会談」と呼ばれることになる会談は、戦争で荒廃したマレー半島に和平をもたらすための異例の試みだった。公開されている記録を用いてこの歴史的会談を再現することで、マーク・テは、会談参加者たちと政治的見解を共有する、あるいは異にするパフォーマー=リサーチャーたちと共に、国(民)・忠誠・テロリズム・和解・犠牲・降伏・独立といったネーションの形成をめぐる諸概念が絶えず変形され修正されてゆくプロセスを検証し、彼らが演じる「役」も不明瞭さの中で横滑りし続ける。韓国・光州に2015年に開設されたアジアン・アーツ・シアターのオープニング・フェスティバルで最も注目された作品のひとつ。

マーク・テ

演出家、キュレーター、研究者。さまざまなプロジェクトを通して、特に歴史、記憶、都市文脈といった問題を考えてきた。そのコラボレーション・プロジェクトは主にパフォーマンスや教育活動の形で実践されるが、展覧会やニューメディア、執筆活動、アート・インターベンションといった形態をとることもある。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジで芸術政治学の修士課程を修了し、現在はマレーシアのサンウェイ大学パフォーマンス・メディア科で教えている。また、マレーシアを拠点に活動するアーティストやアクティビストやプロデューサーたちの共同体「ファイブ・アーツ・センター」のメンバーである。

Mark Teh

Five Arts Center

Photo: Andy Darrel Gomes

Photo: Andy Darrel Gomes