主催:文化庁   企画・制作:国際舞台芸術交流センター

※ プログラムは1月20日現在のものです。予告なく変更する可能性がありますのでwww.tpam.or.jpでご確認ください。
音楽ショーケース
  ●3月5日[水]17:45/恵比寿ザ・ガーデンルーム
菊地成孔
菊地成孔クインテット・ライブ・ダブ
Kikuchi Quintet Live Dub
サックス・カルテットに、リアルタイムにダブ処理をするダブエンジニアを加えた五重奏団。リーダーの菊地は85年にデビュー以降、山下洋輔グループ、ティポグラフィカ(今堀恒夫主宰)、グランドゼロ(大友良英主宰)などに参加。98年DCPRG(Date Course Pentagon Royal Garden)、第二期スパンクハッピーを結成。04年アコースティック・ジャズ界に回帰、ソロアルバム『デギュスタシオン・ア・ジャズ』『南米のエリザベス・テーラー』を発表。各々のステージアクトのために「クインテット・ライブ・ダブ」と「ペペ・トルメント・アスカラール」を結成。05年には『大停電の夜に』の音楽監督として映画音楽界にデビュー。初プロデュース作は南博『タッチェズ・アンド・ヴェルヴェッツ』(04年/EWE)。

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COMBOPIANO
渡邊琢磨 aka COMBOPIANO
WATANABE Takuma aka COMBOPIANO
渡邊琢磨の音楽的アイディアを具体化するプロジェクト。1975年生まれの渡邊は、高校卒業後、米国で作曲を学び、NYでピアソラなどのプロデューサーとして知られるキップ・ハンラハンとのコラボレーションによるアルバムを次々とリリースし注目を集める。内田也哉子、鈴木正人(Little Creatures)と「SIGHBOAT」をスタート。映画『10ミニッツオールダー』のコンセプトアルバムを菊地成孔とのスプリットで制作。2006年からアニメ『Genius Party』、映画『コンナオトナノオンナノコ』『砂漠』の音楽やCMなども手がける。2007年デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーにピアニストとして参加。ジョナス・メカス、ジョン・マッケンタイアなどとも共演している。

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ダンスショーケース
  ●3月6[木]16:30〜/恵比寿ザ・ガーデンルーム
黒沢美香
© Maeshima Junichi
黒沢美香
KUROSAWA Mika
1957年生まれ。5歳から舞踊家である両親にモダンダンスを習う。82〜85年ニューヨークに滞在、エミー・ローゼン、ベベ・ミラーの作品を踊り、ニナ・ウィナーのダンスメンバーとして国内外の公演に参加する傍ら、ジャドソングループの痕跡を追いかける。帰国後「黒沢美香&ダンサーズ」結成。音楽家、美術家、詩人達と即興性をベースとした共同作業を15年間国内外で継続。99年からソロダンス『薔薇の人』シリーズを開始、03年より黒沢美香を否定/偽装する<風間るり子>の別名で活動も行い、ナディア・ラウロ等の作品にも参加。07年the Kitchen, NYにて、自身のソロと東京・NYのダンス、音楽アーティストによる黒沢作品を上演、好評を博す。

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>室伏 鴻/Ko&Edge Co
© Ikeda Hiraku
室伏 鴻/Ko&Edge Co
MUROBUSHI Ko / Ko&Edge Co.
1969年土方巽に師事し、72年「大駱駝艦」の旗揚げに参加。76年舞踏派「背火」を主宰、「アリアドーネの會」をプロデュース。78年の『最期の楽園−彼方の門−』パリ公演は1ヵ月のロングランとなり、舞踏が世界のBUTOHとして認知されるきっかけとなる。2000年からソロ『Edge』シリーズで欧州・南米・アジアをツアー。03年若手ダンサーを率いたユニット「Ko&Edge Co.」を立ち上げる。04年より新シリーズ「Experimental Body」を開始、舞踏における身体のエッジを模索し注目を集める。06年ソロ『quick silver』でヴェネチア・ビエンナーレ、CNDC/Angersに招聘。05年度舞踊批評家協会賞受賞。
演劇ショーケース
 ●3月7[金]16:30〜/恵比寿ザ・ガーデンルーム
arica
© Miyauchi Katsu
ARICA
アリカ
2001年、ベケットのテキストを演出の藤田康城が構成・演出した『彼女はそこに、再び、』に長年先鋭的な演劇活動をしてきたパフォーマーの安藤朋子が出演。先鋭的な身体と声(言葉)の探究に重点をおいた実験的舞台が支持を得る。同年、さらなる革新的な演劇創造のために、クリエイティブ・プロデューサーの前田圭蔵、音楽家の猿山修、詩人・写真批評の倉石信乃らとARICA設立。『ホームシックネス』をはじめ、美術家、映像作家、テキスタイルデザイナー、建築家など各分野で活躍する人々とのコラボレーションによる活動を続けている。05年には、カイロ国際実験演劇祭の招聘で初の海外公演を行い、審査員特別賞である「ベスト・ソロ・パフォーマンス賞」を受賞。

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カノコト
カノコト
Kanokoto
1997年に戸田裕大が結成。2005年『敗れた希望/ステーション』、2007年『社会が始まる前に』他。《演劇でしか可能でないこととは何か。それは俳優が「感情」を持った人間であること、そこにある、と今、この場所でいってみる。俳優にセリフが与えられると一度言葉は俳優の感情を通過する。そしてその感情を貯蓄しておき、その感情を上演において道具として扱う。そんなことが可能なんだろうか? 不可能かもしれない。そのためには、変わらなければならない。変わらなければならない。「人工的な」領域へ。変わらなければならない。頼みの綱は「想像力」のみ。変わらなければならない》。…『社会が始まる前に』より。

カノコトオフィシャルHP
ソウル舞台芸術見本市ショーケース
  ●3月8[土]16:00/恵比寿ザ・ガーデンルーム
シアター・ムーリー
Theatre Moollee
シアター・ムーリー
劇作家・演出家ハン・テスクのカンパニー。万物の原理と現象を具現化するような実験的演劇を目指す。1997年にハン・テスク演出で処女作『あの姉妹に何があったのか?』を発表。旗揚げ以来挑発的かつ独創的な作品を発表し続け、現代演劇界の注目を集める。2002年『マクベス夫人』がKontakt Festivalに招聘され、2003年『西安への列車』で各賞受賞、同作品は2005年にBeSeTo演劇祭に招聘された。その他、古典に題材を取った『せむし男、リチャード三世』(2004)、『猫ヶ沼のほとりで』(2005)、『イアーゴ&オセロー』(2006)、『ウォーリーズ・カフェ』(2007)、『重荷』(2007)など。毎年実験的でユニークな作品を発表し高く評価されている。